「週刊朝日」問題。朝日新聞出版が検証結果を橋下市長に報告し、謝罪。社長は辞任
週刊朝日が橋下徹大阪市長の出自などを報じた問題をめぐり、発行元である朝日新聞出版の篠崎充社長代行は12日午後、市役所に橋下氏を訪ね、「(記事掲載は)あってはならない過ちである」と結論付けた第三者委員会の検証結果などを報告し、「心からおわび申し上げます」と謝罪した。また、同日午前に開いた臨時取締役会で、神徳英雄社長の辞任と篠崎氏の社長代行就任を決定したことを伝えた。これに対し、橋下氏は「全て理解でき、納得できた」と受け入れた。
「週刊朝日」のハシシタ問題、朝日新聞出版が検証結果をまとめ、橋下市長に報告、謝罪。この報告書は朝日新聞出版のサイトにも出ている。読んでみたが、やっぱり、お粗末だったのだなあ。部数増を狙って、佐野眞一の「あんぽん」の二匹目のどじょうを狙い、注目の橋下市長をターゲットに、という超安直企画だった様子。さらに誌面化の過程では、社内からも人権問題を指摘する声があったのに、編集長もデスクも事実上、無視。編集部は一体、何を考えていたのだろう。表紙もタイトルも編集部の発案だったというから、これはもう編集部の責任だなあ。危険な企画だとわかっているのに、編集長がまともにチェックしていないのも理解できない。
「週刊朝日」の編集陣の劣化は目を覆うばかりだなあ。「週刊ポスト」が孫正義ソフトバンク社長について「あんぽん」とやっていたんだから、橋下市長は「ハシシタ」がいいだろう、出自の問題は既に「新潮45」や「週刊新潮」が報道しているのだから、いいだろう....。あまりにも安易というか何というか...。どれだけの覚悟を持って、あの連載を始めたのか、報告を読んでも見えてこない。で、
この報告・見解、かなり書き込まれているが、ここはどうなっていたの?ーーと疑問が残ったのは、「週刊朝日」発売後、朝日新聞出版の人が「今週のサンデー毎日、必読です。あ、週刊朝日の「ハシシタ」もよろしくね!」とツイッターに書いていたことには何も触れられていないこと。この発言にも、橋下市長は激怒していたけど。
ともあれ、この状態からの編集の立て直しは大変だろうなあ。やっぱりメディアが劣化してしまっているのかなあ。
★週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(1) - 朝日新聞出版 => http://bit.ly/QAUJxp
★週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(2) - 朝日新聞出版 => http://bit.ly/QAUO48
★週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する佐野眞一氏のコメント - 朝日新聞出版 => http://bit.ly/QAUN06
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