総選挙、終盤でも自民党が圧勝の予想。期日前投票の出足は鈍いけど...

日本経済新聞社は16日投開票の第46回衆院選に向けて終盤情勢調査を実施した。自民党は序盤の勢いを維持して接戦を続ける選挙区でも優位に戦いを進め、公明党と合わせ300議席をうかがう勢い。苦戦を続ける民主党は逆風がやまず70議席を割り込む可能性もある。日本維新の会など第三極の各党も伸び悩んでいる。

 総選挙も16日の投票日まで残り少ないが、終盤に入っても自民党圧勝の情勢に変化はない様子。今朝も日経が総選挙の情勢分析を載せいていたが、自民、公明合わせて300議席をうかがう勢いという。民主党は惨敗の様子。第3極もブームは起こせず、非自民が多極化してしまったような形になりそう。でも、自民党がブームかというと、そういう熱さもなく、むしろ政権交代で変化を期待した民主党への失望感というか、嫌悪感が自民に向かっているような感じがする。というのは、ちょっと古くなるが、こんなデータも...

総務省は、全国の都道府県の選挙管理委員会を通じて、公示翌日の5日から9日までの期日前投票の状況をまとめました。それによりますと、期日前投票を行った人は、全有権者の2.44%に当たる254万9501人に上りました。これは、前回(平成21年)の衆議院選挙の同じ時期と比べて50万6000人余り減り、有権者に占める比率でも0.5ポイント低くなっています。

 記事前投票が減っている。年末であることや、この寒さも影響しているのだろうが、それにしても、「日本を、取り戻す。」熱気が充満しているのならば、我先に投票所へ、ということもあるのだろうが、総選挙に対する熱さがない。自民党が、自分たちの圧勝を予想しているメディア各社の世論調査に対して懐疑的なのも、この温度の低さにあるのかもしれない。反民主党、再び自民へという熱さがなく、「嫌・民主党」、「疑・第3極」で、選択肢がなくて自民みたいな印象がある。これだと、日曜日が寒かったり、天気が悪かったりしたら、投票に行かない人も多いのかもしれないなあ。
 もうひとつ思うのは、誰にとっても満足できるような明快な解答がない世の中になって(消費税凍結ならば、年金の引き下げや公共サービスのカットといった歳出削減とセットという気もするけど、誰もそうは言わないし...)、選挙をすれば、反・政権党という結果になってしまっているような気がする。となると、この時期に野田首相が総選挙に打って出たのは、来年夏の参院選との時間が開くほど、有利と見たのだろうか。今度は自民党が政権党としての能力を問われ、民主党は批判する側に回れるわけだから。来年、衆参同時選挙をやっていたら、どっちも惨敗だったろうし、それは回避できたのかも。
 ただ、野党が山のようにできたから、このままでは非自民・反自民票の受け皿づくりが難しいんで、また野党の合従連衡が始まるのだろうか。そうなると、民主党はまた選挙互助会みたいになってしまうのか。政治家の皆様はもう次を見ているのだろうか。維新の会とか、どうするんだろう。なぜ、太陽の党と合流することにしたのか。思ったより、総選挙が早くて、焦ったのかもしれないけど、謎だなあ。「維新」というより「保守」の顔が全面に出てしまったからなあ。

日本国憲法

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※ これから、どうなってしまうのだろう、これは...