日銀が安倍・新政権との間でインフレターゲットの政策協定(アコード)締結を検討?

日本銀行は、物価上昇率の目標を入れた政府との政策協定(アコード)を、近く発足する安倍新政権と締結する検討に入る。最終的な物価目標は「2%」とする方向。目標達成に向けて金融緩和を強め、物価が下がり続ける「デフレ」からの脱却をめざす。

 物価目標について政府と日銀の間でアコード締結を、という話は以前から一部の政治家やエコノミストが主張していたが、日銀はシカトを決め込んでいるように見えた。それが政権が変わったら、あっという間に「検討」に変わってしまったのか。これを「政治主導」というのだろうか。ようやく日銀がデフレ対策に本気になるのか。今までは、インフレよりもデフレのほうがいいと思っているんじゃないかと疑われていたけど。
 しかし、安倍次期首相、政権をとったら、やりたいと思っていた政策があったのか、矢継ぎ早に手を打っている感じがする。私なんか、安倍氏の首相返り咲きには懐疑的な方だったが、浮かれることなく、仕事をしているのを見ていると、単純な人間だから、この政権、意外とやるかもしれないと思うようになってきた。組閣名簿や官邸の陣容を見ないと、わからないが、ともあれ、いま考えつく(というか、これまで議論されてきた)デフレ脱却へ向けての政策手段は打ってきそうな気配を漂わせている。
 それに比べて民主党...。党首の顔を変えれば、目先が変わるといった程度の認識で、自分たちの敗北の理由をきちんと総括せず、政策立案・執行能力を強化しないまま、時間をムダにすれば、再び万年野党に沈み込んでしまいかねないなあ。野田首相がこの時期に総選挙をしたから、惨敗したのではなくて、鳩山氏でも菅氏でもなく、野田首相で戦ってさえ、ここまで惨敗してしまった。しかも、幸福なことに参院選までは半年以上あるぐらいの認識でないとねえ。ともあれ、もっと経済や政策の勉強をしないとねえ。一方の安倍政権、期待が低いほど、評価は上ぶれしやすいかも。
日経平均終値、9900円上回る 約8カ月半ぶり - 朝日新聞 => http://bit.ly/UxikvG

この経済政策が日本を殺す 日銀と財務省の罠 (扶桑社新書)

この経済政策が日本を殺す 日銀と財務省の罠 (扶桑社新書)