遠藤誉『チャイナ・ジャッジ−−毛沢東になれなかった男』
- 作者: 遠藤誉
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 単行本
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目次で内容を見ると…
序 章 チャイナ・ジャッジ、中国の審判
第1章 男の生い立ち、不倫婚
第2章 大連時代
第3章 1999年
第4章 遼寧省時代
第5章 商務部時代−−運命の分岐点
第6章 重慶時代
第7章 チャイナ・ジャッジ
終 章 世界を覆うチャイナ・マネー−−裸官と投資移民
自分が成り上がるために悪逆非道の限りを尽くしたように描かれている。打黒社会といって厳しく汚職や犯罪を取り締まったことについては欧米のメディアが評価して、中国の次代のホープみたいな報道をしていたのを読んだ記憶があるが、今にして思えば、反対派を冤罪によって排除し、企業家を犯罪者にして資産を強奪していたという話だとわかる。実は欧米勢も、その実態を知っていて、この男を中国の指導層に入れて、飲み込もうとしていたのだろうか。ともあれ、習近平と薄熙来の親の代からの因縁話などエピソードも豊富で、面白い本でした。