サッカー・フランス代表のデシャン監督は13日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の代表23人を発表し、FWのベンゼマ(レアル・マドリード)、リベリ(バイエルン・ミュンヘン)、MFのキャバイエ(パリ・サンジェルマン)、DFエブラ(マンチェスター・ユナイテッド)らが順当に選ばれた。MFナスリ(マンチェスター・シティー)は外れた。
ナスリはマンチェスター・シティ優勝の立役者のひとりであり、プレミアリーグを代表する選手でありながら、フランスでは、代表から追放すべきだ、という意見が出たり、メディアとの関係も悪かったり、問題児として嫌われているとは知ってはいたが、本当に心底、嫌われているんだな。ワールドカップ・ブラジル大会のフランス代表が発表されたが、あえなく落選。フランスとしては、戦う前にチームが空中分解してしまった南アフリカ大会の悪夢を繰り返したくなかったのかな。チームプレイを重視した選択なんだろうか。まあ、スターを11人集めても、チームとして機能しなければ、勝てるわけでもないから、わからないことはないんだけど...。
でも、問題児だったとしても、どうして、ここまで嫌われるのかが今ひとつピンと来ない。クラブでは許容できても、代表ではダメ? 個性の強さからいえば、イタリアのバロテッリみたいな選手もいるわけだし、フランスのリベリだって、かなり個性は強そうだけど、代表に選ばれている。負のオーラを組織全体に伝播させ、周りの人間を壊してしまう別種の組織内部崩壊源型モンスターなんだろうか。まあ、会社にも、そういうタイプの人、いるけど...。
【追記】
フランス代表のデシャン監督が、なぜナスリを代表に選ばなかったを説明している。シティでは重要な選手で、先発メンバーだが、フランス代表では、パフォーマンスも良くないし、先発でもないとしたうえで...
「彼は控えだったときに満足していないことを明確にした。それがチームに影響を与えることもあると言えるだろう。私は最高のチームを作り上げたのであって、フランス人選手の中から最高の23人を選んだというわけではない」
やっぱり「チーム」としてのまとまりを重視したのだなあ。チームに負の影響を与える選手だと...。ナスリ、26歳になっても、お子ちゃまの選手とみられているんだなあ。次のワールドカップ、30歳になったときには、人間として成熟しているんだろうか。個人としても、チームメイトとしても最高の選手になっているかな。
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