FIFAは27日、ワールドカップ(W杯)・グループステージ終了時点での『Castrol Index』でのポイントランキングを発表した。トップに立ったのは、日本代表も苦しめられたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスだ。『Castrol Index』はパスやアシスト、タックル、ポジショニングなどさまざまな要素を計測し、試合への影響などを評価するシステムだ。
グループリーグが終わったところで、FIFAが選手のパフォーマンスをポイント化した「Castrol Index(カストロール・インデックス)」を発表していた。パス、アシスト、タックル、ポジションニングについて、チームにポジティブな影響を与えたのか、ネガティブな影響を与えたかを含めて、データ化したもの。10点満点で計算される。で、トップは、9.79でコロンビアのハメス・ロドリゲス。4年前の2010年・南アフリカ大会では全試合終わったところで、スペインのセルヒオ・ラモスが9.79でトップだった。
で、今回のランキングに戻って、ポジション別に見ると、フォワードはフランスのベンゼマ(9.65、総合4位)がトップ。これにオランドのロッベン(9.62、総合5位)、ブラジルのネイマール(9.52、総合8位)、アルゼンチンのメッシ(9.45、総合11位)、オランダのファン・ペルシー(9.4、総合13位)といった各国を代表する攻撃陣が続く。ミッドフィルダーのベストは総合1位のロドリゲス。ディフェンダーはブラジルのダビド・ルイス(9.69、総合3位)、ゴールキーパーはナイジェリアのビンセント・エニェアマ(9.35、総合15位)。ナイスセーブ連発のメキシコ守護神、オチョア(9.19、総合23位)がこれに次ぐ。
こうなると、気になるのは日本の選手たち。Castrol Indexが9以上の選手は34人いるが、この中に日本人はいない。日本のトップは37位の本田の8.96。前回、南ア大会のときは、8.28(94位)だったから、パフォーマンスは上がっていたんだなあ。このほか、ベスト100に入ったのは、83位の今野(8.37)、90位の山口螢(8.29)。山口は動きが目立ったけど、今野もよく動き、チームに寄与していたんだなあ。どうしても、コロンビア戦でPKを与えてしまったところが記憶に残ってしまうけど、貢献度高かったんだなあ。数値化で見えてくるものもあるんだなあ。山口螢はブラジルのオスカル(91位、8.28)よりも上にいる。ちなみに南ア大会でも日本人選手のベスト100入りは3人。前述の本田に加え、キーパーの川島(42位、8.90)と遠藤(83位、8.40)。
今回、川島は219位(7.09)、遠藤は440位(5.21)。うーん、残念。このほかの選手を見ると、長友は南ア大会では102位(8.20)だったが、ブラジルでは332位(6.15)。あまり目立たなかったもんなあ。フォワード陣は総合順位で、岡崎が161位(7.6)、大久保206位(7.24)、香川が275位(6.62)。香川、パフォーマンスが上がらなかったなあ。ミッドフィルダーでは、長谷部が233位(6.97)、ディフェンダーでは、内田が221位(7.07)、吉田が238位(6.91)。内田のインデックスはもっと高いかと思った。ともあれ、ディフェンダーでは今野が最もポイントが高い。
考えてみると、ベスト100に入った選手の数は、南アもブラジルも変わらないわけで、個の力が大切であることは当然だけど、と同時に、個の弱点をどう組織で補うか、今あるリソースを使って、どのように有効に利用して勝利に結びつけるかという戦術(マネジメント)が重要になるのだなあ。このあたり企業と同じかも。
★ 2014 FIFA World Cup Brazil™ - Statistics - Castrol Index - FIFA.com
★ 2010 FIFA World Cup South Africa ™ - Statistics - Castrol Index - FIFA.com
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