ねずみとり ゴールド免許も あおくなり −− 一時停止違反してしまいました...

 やってしまいました、というか、やられてしまいました、といったらいいのか...。先日、物陰に潜む待ち伏せ型の交通違反取り締まり、ネズミ捕りに引っ掛かってしまった。いつ以来だろう。昔、学生時代の夏休み、信越地方の田園地帯に一直線に伸びる快適な道路を快調に走っていたら、スピード違反で捕まったことがあった、あれ以来か。あの時、潜んでいた茂みから出てきたお巡りさん、うれしそうだったなあ。違反切符を切られている間も次から次へと車が捕まっていた。あの晴れた夏の日は、お巡りさんたちにとって大漁だったんだなあ。
ユニット 規制標識(330)一時停止 アルミ 800三角mm 89423 今回は郊外ではなくて街なか。スピード違反じゃなくて一時停止違反。一時停止の標識には気づいていて、ブレーキを踏んで、ゆっくりと交差点に入ったところ、対向車は直進、右からも左かも車が来ていなかったので、徐行しながら左折して抜けたのが間違いだった。曲がった物陰で、お巡りさんが今回もうれしそうに声をかけてきた。最初は何で止められたのかわからなかった。で、一時停止違反ですと。完全に止まっていないからアウトといわれてしまった。そう言われると、安全は確認していても、標識どおりに完全に止まらなかったことは確かだからなあ。すぐに停止できるぐらいブレーキを踏んだことは確かだけど、完全に止めたかどうかは記憶しいないぐらい、自然に運転していたからなあ。ネズミ捕りに引っ掛かるなんて自分だけの迂闊さからと思ったら、同じ手口といったら変だけど、同じように一時停止違反で捕まっている人が身近にもいた。その人は、タイヤが完全に止まらなければ、ダメといわれたとか。
 結果、わがゴールド免許時代は終わりを告げ、次の免許の更新の時はブルーに変わるらしい。そこで浮かんだのが、タイトルの一句。ネズミ捕りでゴールド免許は青くなってしまうんだなあ。これで自動車保険のゴールド免許割引もなくなるんだから、青くもなるなあ。で、この手の軽微な交通違反の摘発は最近、強化されているみたいで、自分がネズミ捕りに引っ掛かった話をすると、私も、という人が意外といた。一時停止違反もいれば、スピード違反、シートベルト義務違反など違反の内容はさまざまだけど。ゴールド免許で、自分同様、青くなる人もいた。ゴールド撲滅運動かな。保険会社は喜ぶだろうなあ。
 個人的には、ネズミ捕りに引っかかることは事故を起こすよりも随分よくて、注意して運転しなければいけませんよ、という教えだな、と自戒するきっかけになりました。しかし、それでも多少、愚痴りたくなるのは、日本では大切なのは安全そのものよりもルールなんだな、ということ。捕まった場面でいえば、交差点の安全を確認して運転していたかどうかよりも、タイヤが完全に止まったどうかがポイントとなる。物陰でタイヤが止まったかどうかを見張って取り締まるというのは、交通安全にどこまで寄与するんだろうか。危険な交差点で安全性を確保するのならば、警官は隠れているよりも姿を見せたほうがいいわけだし...、と、つい思ってしまうわけです。
わかりやすいラグビーのルール (Sports series) 昔、あるラグビーの選手が、英国など本場の審判は試合の流れを重視してファールをとるが、日本の審判はルールに違反すると、試合の流れに関係なく、すぐに笛を吹くと話していた。試合をフェアかつ安全、円滑に動かすためにルールはある。本場の人々は、ルールが何のためにできたか知っているから、本来の目的である円滑な試合の流れをみながら笛を吹くが、日本はルールを自分で考えず、ただ輸入しただけだから、規則の条文にちょっとでも違反するとダメを出して、ゲームを止める(壊す)んだよね、という解説だった。今は改善さているのかどうか、わからないが、そのときは聞きながら、なるほどなあ、と思った。規則が何のためにあるのかよりも、規則が守られているかどうかに血眼になるのは、ラグビーだけじゃなくて日本の社会風土かもなあと考えた。交通も、安全に運転しているかどうかよりも、完全にルールを守っているかどうかが問題なんだなあ。ニッポンはニッポンなんだなあ、と違反切符を見ながら、思ってしまった。
 と、いろいろと言ったところで、悪かったのは、タイヤを完全に止めて一時停止しなかった私です...。反省しています。