プーチン政権を批判し暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤのロシア紙が休刊へ

ロシアのプーチン政権への厳しい批判で知られ、昨年のノーベル平和賞候補としても取りざたされたロシア紙ノーバヤ・ガゼータが、5月に休刊する見通しになった。経営状態の悪化が原因という。同紙は、ロシア南部チェチェン共和国での人権侵害の実態に迫った故アンナ・ポリトコフスカヤ記者が所属していた。

 アンナ・ポリトコフスカヤ記者が活躍したロシアの新聞「ノーバヤ・ガゼータ」が休刊するのだとか。普通の新聞がインターネットに負けて休刊するのとは意味合いが違うなあ。ロシアの経済危機で広告収入が激減したため、というが、それだけでもなさそうな気も。というのは...

米国に本部を置くジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、92年以降にロシアで殺害されたジャーナリスト36人のうち、5人がノーバヤ・ガゼータの記者だった。その中には、2006年にモスクワで射殺されたポリトコフスカヤ記者も含まれる。

 ロシアはジャーナリストにとって最も危険な国の一つで、政府批判の報道は命がけといわれるが、この新聞に広告を出すのにも勇気がいるだろう。反プーチンと目されかねないのだから。
 朝日新聞の記事によると、「ネット新聞として存続を図る」というが、そうあって欲しいものです。

プーチニズム 報道されないロシアの現実

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チェチェン やめられない戦争

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