国立民族学博物館に行った時に、開催されていた企画展。鮮やかな色彩で描かれた作品の数々に目を奪われる。現代アートは、ともすると、奇をてらった、アタマでひねり出したような作品が多いようにも思えるのだが、そうした邪心とは違うところから生まれた作品群としての力があり、それが心に響いてくる。民族の物語を持っているのだなあ。アボリジニは文字を持たないが、そのかわりに別の表現能力、コミュニケーション能力を天から授かっていたのだなあ。それほど大きな企画展ではないが、良かった。この企画展に出会えたことも国立民族学博物館の印象をかなり良くしているのかもしれない。
★国立民族学博物館「企画展「ワンロード: 現代アボリジニ・アートの世界」ページ
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/oneload20160609/index
★企画展「ワンロード: 現代アボリジニ・アートの世界」サイト
http://www.oneroad-aboriginalart.jp/
- 作者: 窪田幸子,ジョン・カーティ,カーリー・ダヴェンポート,池澤夏樹,石井竜也,石川直樹,上橋菜穂子,北川フラム
- 出版社/メーカー: 現代企画室
- 発売日: 2016/07/23
- メディア: 単行本
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