最期の最期まで戦い続けた翁長雄志・沖縄県知事が死去

 ずいぶん痩せてしまって、いかにも具合が悪そうだったが...

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 沖縄県の翁長知事が死去。この記者会見が最後であり、遺言だったのかもしれない。

ryukyushimpo.jp 翁長知事は那覇市議、沖縄県議、那覇市長と、もともとは自民党。それが自民党政権と対峙する。そこに沖縄の戦後が象徴されているようでもある。翁長知事の死後、沖縄はどうなっていくのだろう。自民党の圧力を受けて、自民党に近づくのか。自民党政権に抵抗を続ければ、21世紀版の「琉球処分」が待っているのか。

 一方で、国内の事情とは別に東アジアの安全保障情勢も、米国のアジア戦略も変化しているように見える。朝鮮半島の緊張緩和、中国の海洋進出、米国トランプ政権の海外基地縮小の可能性など、今までのような冷戦を引きずった単純な構図とは違う現実が生まれてきそう。そのなかで、沖縄の民意は、どのような知事を選択するのだろうか。

 翁長知事、左右によって評価は分かれ、毀誉褒貶は激しいようだが、何よりも沖縄の民意に立ち、ヤマトンチュと戦い続ける人というイメージがある。海洋国家・琉球の伝統のもと「万国津梁」の精神をもった誇り高き琉球人だったのだろう。ともあれ、合掌。

戦う民意

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