いつか、この日が来るかと思ったけど、ついに...
d.hatena.ne.jp はてなダイアリー、来年の春でサービスを終えてしまうのだ。はてなダイアリーに出会ったのは、2004年の夏。それから、ぼちぼちメモ帳、日記帳代わりに使ってきたが、このところは、はてなブログへのシフトがはっきりしていたから、いつか、この日が来るだろうとは思っていた。ビジネスとしては、いつか決断しなきゃいけなかったんだろう。
今年の6月に、はてなブログに引っ越したのも、そんな予感があったからだろう。そんなわけで、来春終了と聞いても慌てる必要はないのだけど、やっぱり、寂しいは、寂しいなあ。
自分は惰性というか、これまでの縁を感じて、はてなダイアリーからはてなブログに引っ越したけど、他の人たちは、どこへ行くのだろう。
はてなブログに移って、3カ月近くたったが、新しい分、使い勝手は改善されていて、今のところ、特に不満はない。動画などが充実しメディア化しているTwitterの貼り込みなど簡単で便利。Twitterの動画を貼り込んだビジュアルなものをつくれる。リンクも、ビジュアルなものであったり、いろいろな形式を選べる。下書きの保存やスマホからの投稿も以前に比べて簡便になったと実感した。
一方で、過去の「はてなダイアリー」をインポートしたところ、引用部分のテキストは残ったのだが、原典の元リンクの情報が消えてしまったり、移行には、それなりに問題もあった。まあ、完璧というのはなかなか難しいのか。ダイアリーでは、ブラウザーの拡張機能から簡単に引用文を貼り付けて書くことができたが、これも、はてなブログではできない様子。この機能は愛用していただけに、ちょっと残念。
あと、アクセス解析機能は、はてなダイアリープラスにあったものに比べると、格段に機能が落ちており、Googleアナリティクスなど他の手段を使わないと意味がない。だれがどんなものを見て、どんな言葉で検索して、やってきたのか、とか、ダイアリー時代は結構、世の中の関心の行方を知るのに楽しめたのだが、この娯楽はブログではなくなった。
それでも、総合的にみれば、使いやすく、特に不満はない。いまは「はてな記法」でも書くことができるが、これもいずれは使えなくなり、はてなダイアリーがあったことも忘れ去られていくのだろう。自分もいまは「見たまま」で編集している。
はてなダイアリーが消滅することで、すでに書き手が亡くなってしまったり、いまは誰も管理せず、放置されたダイアリーで、そのコンテンツに価値があるものはどうなるのだろうか、と思ったら、はてなのお知らせには、こんな記述も。
はてなダイアリー終了までにユーザー様自身がはてなブログへの移行等を行わなかった場合でも、公開済みの投稿データについては引き続き閲覧できる状態を維持するように予定しています。詳細に関しては、後日あらためてご案内します。
これは、ぜひ、閲覧可能なデータとして残してほしいなあ。これもまた、歴史的な資料だから。なんでもかんでも廃棄してしまう官とは違って、民の世界では自分たちの記録を後世に残していってほしい。どのデータもその時代を反映した歴史的な資料ですから。官が残した公式の資料だけでなく、民が残した資料も合わせて見ることで、時代の実相や空気がわかる。未来の網野善彦のために残すとでもいいますか。