韓国・海軍特殊戦旅団の指揮官は兵士につけたカメラで戦況を把握していた

韓民求(ハン・ミング)合同参謀本部議長は21日に行われた「アデン湾黎明」作戦をソウル竜山(ヨンサン)の合同参謀本部指揮統制室で見守った。 海賊鎮圧のために三湖(サムホ)ジュエリー号に進入した海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)隊員らのヘルメットに取り付けたカメラの映像が駆逐艦「崔瑩(チェヨン)」(KDW-II、4500トン)を通して衛星で伝えられたからだ。このため韓議長が作戦状況をモニターで見ながら遠隔指揮する場面もあった。「崔瑩」の先端装備が活躍したのだ。01年の米国のアフガニスタン攻撃で、内閣が中央情報局(CIA)建物で衛星を通して戦場状況を見守っていた場面を連想させる。

 先日、ソマリアの海賊から人質を奪還した韓国海軍の特殊部隊は、ヘルメットにカメラを装着し、その映像を衛星通信で作戦本部に送っていたという。この中央日報の記事には兵士の写真も出ているが、軍隊のIT化が進んでいるんだな。指揮官が兵士のヘルメットにつけた映像で戦況を把握する場面は「エイリアン2」や「ユニバーサル・ソルジャー」であったが、アフガニスタン戦争あたりから米軍が現実に導入しているという話は米国のメディアに出ていた。兵士の視界に見える風景をすべて記録して、戦況ライフログをつくり、その映像を兵士の訓練や次の作戦に活かす構想があるということはゴードン・ベルの『ライフログのすすめ』でも紹介されていた。だんだんユニバーサル・ソルジャーの世界になっていくなあ。今度はサイボーグか。
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