トランプ2.0のキーワードは「カキストクラシー」?
帰ってきたトランプ政権の閣僚候補の記事が相次いでいるが、危惧されていたとおり、トランプに対する忠誠心を第一に、えっと思うような人びとが指名されている。厚生長官は反コロナワクチンの陰謀論者として知られるロバート・ケネディ・ジュニア。国防長官候補のピート・ヘグセスはタトゥーを入れているというのだが、Economistによると、それは「胸にはエルサレム十字、腕には「Deus Vult」という言葉があり、どちらも十字軍のシンボルだが、今ではネオナチと関連付けられている」*1という。ネオナチみたいなタトゥー...、国防長官が...。
で、Economistのトランプ政権に関する記事を読んでいたら、こんな一節が...
トランプ氏の側近は主に追従者とチャンスを狙う者で構成されている。カキストクラシーとは、最悪で最も資格のない者によって統治される社会のことだ。今後4年間は役に立つ言葉になるかもしれない。
Donald Trump’s victory was resounding. His second term will be, too
カキストクラシー? 広辞苑にも載っていない。で、ウィキペディアを見ると...
カキストクラシー(英語: kakistocracy)とは、極悪人政治、悪徳政治を指す用語。最悪の者、能力の無い者、あるいはほぼ悪意のある市民により運営されている国や地域のこと。この用語は、1829年にイギリスの著作家Thomas Love Peacockにより使用された。
(略)
カキストクラシー(kakistocracy)は、ギリシャ語の kakistos(κάκιστος、最悪)とkratos (κράτος、支配・統治)を組み合わせ、最悪の人々による政府・統治を意味する修辞的な用語として作成された。
英国生まれの言葉らしいが、妙に現状を言い表していて怖い。いまの日本の内閣を見ていても、トランプ政権ほどではないが、カキストクラシーの匂いが...。
で、Amazonでカキストクラシーに関する本がないかと検索してみたら、書籍は出てこなくて...
ネットを見ていたら、トランプ1.0のときから「カキストクラシー」という声はあったらしいから、そのときから、こんなTシャツがあったのかもしれない。抗議の意味から着るのか、この世を嘆いて着るのか。
広辞苑、次の版には「カキストクラシー」が収録されているだろうか。ちなみに「Oxford Dictionary」には「kakistocracy」は載っていた。
*1:
