佐野眞一『怪優伝−−三國連太郎・死ぬまで演じつづけること』
- 作者: 佐野眞一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/16
- メディア: 単行本
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映画俳優として、キメたり、ためたりする演技には否定的で、自然な演技を志向し、その点で、長男の佐藤浩市の演技も認めていない。親子の確執もあったうえに、そこに演技論の確執が乗っかている感じがした。多くの名監督の演技に出ているが、木下恵介、市川崑、山田洋次には嫌われていたと自称する。リハーサルと同じ演技をせず、毎回、違う演技をするから。黒澤明の映画から声がかからなかったのも、そのためという。自分のイメージをきっちりと作りこみたい監督とはダメだったということなんだろうなあ。ヒッチコックもダメだったかも。 続きを読む