新型コロナ死者数、バングラデシュを超えてしまった...

 日本の新型コロナ死者数、ついにバングラデシュを超えてしまった。米ジョンズ・ホプキンス大学のデータを見ていたら、5月25日21時現在で、バングラデシュ1万2401人に対して日本1万2456人...。昨日見たときは日本の方が少なかったのに...。このところ、徐々に差を詰めてきたから危ないとは思っていたが、ついに...。

 日本の新型コロナ感染状況を「さざ波」と言った人もいたけど、それは欧米と比べての話で、アジアで死者が1万人を超えているのは、インド、インドネシアパキスタン、フィリピン、バングラデシュぐらいで全般的に少ない。欧米と比べれば「さざ波」でも、アジアの中では「荒波」のグループに属しており、特に東アジアでは感染対策の劣等生といってもよさそう。

 例えば、韓国の死者は1938人。2000人を超えた大阪府や東京都よりも少ない。大阪府だけ、東京都だけで韓国を超えている。中国はどうかといえば、4846人。NHKのデータを見ていたら、5月24日現在の東京都、大阪府、愛知県の死者合計が4900人だから、3都府県で中国の死者を超えている。しかも、日本の場合、死者の増加ペースが落ちない。台湾で感染が増えているといっても、死者は29人。沖縄県の死者は148人なんだから、やっぱり台湾は依然として別世界。

 アメリカが日本への渡航中止勧告を出すのも無理はない。PDCAサイクルを回して改善を積み重ねていかないとだめなんだろうなあ。日本は得意だったはずなのだけど、結果をみれば、いまだにうまく対応できてないことが死者数に象徴されている。どこで失敗したのか、真摯に、謙虚に見直す必要があるのだろうなあ。

coronavirus.jhu.edu

www3.nhk.or.jp

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