日本売りのヘッジファンドは、自民党勝利・安倍政権誕生を楽しみにしているのだとか

今回の選挙はまさに、J・カイル・バス氏のような日本への弱気派が待ち望んでいたものかもしれない。バス氏のヘイマン・キャピタル・マネジメントなど近年に日本資産を空売りしているヘッジファンド会社は、貿易赤字拡大、円相場急落、国債利回り急上昇という最悪のシナリオに賭けている。バス氏は米国の住宅バブル破裂で5億ドル(約410億円)をもうけた。12兆ドル規模の日本債市場についての賭けも当たるのだろうか。世論調査が広く示唆しているように16日の総選挙で安倍晋三総裁が率いる自民党が政権に復帰すれば、バス氏のような人たちが大もうけする事態に一歩近づくことになるだろう。

 うーん。安倍政権が日銀に超金融緩和を迫ることが、どの程度かということだろうなあ。日銀が欧米に比べて金融緩和に消極的であり、インフレよりもデフレのほうがいいと思っているんじゃないか、という批判は以前からあった。だから、安倍氏の日銀はもっと積極的に金を出せ、という意見には賛意を示す人もいるが、一方で、その副作用についても熟知していないと危ない劇薬であることも確か。その処方を誤れば、為替も金利もアウト・オブ・コントロールの世界に入ってしまうリスクがある。ヘッジファンドの人たちは、上手くコントローする知恵と技術はないと思っているということかなあ。公共投資ラッシュで財政は歯止めを失い、金融も大混乱というのを夢見ているんだろうなあ。嫌は人たちだなあ。まあ、自民党になっても、マーケットは強気、弱気入り乱れるんだろうなあ。

世紀の空売り

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