「レッド・オクトーバーを追え」のトム・クランシーが死去

レッド・オクトーバーを追え」や「愛国者のゲーム」などの作品で知られる米国の人気作家トム・クランシー氏が1日、亡くなった。66歳だった。クランシー氏の小説の発行元であるペンギン・グループが2日、明らかにした。死因は公表されていない。クランシー氏の名を世間に知らしめたのは1984年の大ヒット小説「レッド・オクトーバーを追え」。90年には映画化された。

 トム・クランシーが死去。リアリティ溢れる冒険小説といった感じだった。英国のフレデリック・フォーサイス、米国のトム・クランシーといったところだろうか。フォーサイスはジャーナリスト出身らしく政治、社会に強く、クランシーは軍事オタク的なイメージがあった。
 印象に残る作品というと、まず、これ...

 ジャック・ライアンを主人公としたシリーズの第1作。初期の作品は「愛国者のゲーム」にしても、「いま、そこにある危機」にしても面白い。核テロを扱った、こんなものもあった。
恐怖の総和〈上〉 (文春文庫)

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 この人、現実世界に題材をとったシミュレーションみたいな小説が多いのだが、こんなのも書いていたんだな...
日米開戦〈上〉 (新潮文庫)

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 日本と米国が戦争する。1994年の作品。現実の日本はバブルが崩壊し、坂道を転げ落ち、さらには泥沼に沈んでいくのだが、まだ日本が強いと思われていたんだなあ。バブルの余韻が残っていたのかも。
 クランシーの小説はベストセラーが多かったし、派手だったので、ハリウッドは次々と映画化していったのだが、意外と映画が少ない。クランシーの映画化作品で、良かったというのは、これぐらいだなあ。
今そこにある危機 [DVD]

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 というわけで、合掌。
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