これって、ほとんど「金融恐慌」かも

 後世の教科書には、21世紀初頭の「金融恐慌」って書かれるのかも。ニューヨークの大幅安を受けた東京は・・・

10日の東京株式市場は日経平均株価が急落。大引けは前日比881円6銭(9.62%)安の8276円43銭だった。2003年5月28日以来の安値水準まで落ち込み、03年4月に付けたバブル経済崩壊後の安値(7607円)が視野に入った。下落率は過去3番目の大きさ。世界的な金融危機や景気減速に対する警戒感が一段と高まり、朝方からほぼ全面安の展開で、下げ幅は一時1000円を超える場面もあった。後場は三菱商やコマツなどを買い戻す動きも見られたが、みずほFG、新日鉄トヨタなど主力株は総じて大幅安となった。東証株価指数(TOPIX)も急落。840.86で引け、2003年5月30日以来の安値水準まで下落した。

 ということで今日も日経平均は一時、1000円を超える暴落。大和生命の破綻という、ちょっと予想外の出来事もあり(予想していた人もいるんだろうか)、不安心理が燃え上がった感じ。で、アジア全面安、欧州全面安で、再びぐるって回ってニューヨークは・・・

10日午前のニューヨーク株式市場でダウ平均は取引開始直後に急落し、一時前日比696ドル68セント安い7882ドル51セントまで下げた。取引時間中に8000ドルを下回るのは2003年4月以来、5年半ぶり。午前10時45分(日本時間午後11時45分)現在、前日比307ドル29セント安い8271ドル90セントで取引されている。

 寄り付きをCNNで見ていたら、あれよ、あれよと言う間にどんどん値を下げて、8000ドルを割ってしまった。ただ、そこで目標達成感が出たのか、今度はじりじりと値を戻し、一時は、前日比プラスに。取引所では歓声があがったが、これまた前日の水準まで値を戻したところで、目標達成感が出たのか、今度はじりじりと下げて、前日比マイナスのところで一進一退を続けていた(明日の朝、起きたときはどうなっていることやら)。ともあれ、疑心暗鬼で神経質な動き。週末にはG7財務相中央銀行総裁会議があるし、変にポジションを抱えたまま、週明けを迎えたくないだろうし、本格的に買う気はしないだろうな。
 株式相場には下値を読む経験則的格言として「半値八掛け二割引」という言葉があるが、それで行くと、最高値の1万4163ドル(だったと思うのだけど)から半値が7082ドル、その八掛けが5666ドル、さらに、その二割が4533ドル。これだけの金融危機となると、8000ドル台ではまだ底に付いた気がしないのではないだろうか。7000ドルぐらいになって、そこで止まるかどうかだろうか。ということで、まだまだ不安定な動きが続くんだろうなあ。株式相場は相場として(というわけに行くかどうかはわからないけど)、事実上停止してしまっている銀行の信用仲介機能・信用創造機能を回復させないと、実体経済のほうがメチャクチャになってしまうけど。やっぱり、後世の人は「21世紀金融恐慌」って書くような気がしてくるなあ。

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 早くも手帳の季節。ほぼ日手帳の宣伝みたいなもんだけど、いろいろなユーザーの手帳が紹介されていて面白い。手帳と言うよりも日記であり、スケッチブックであり、スクラップブックなんだなあ。新しくA5版の「ほぼ日手帳COUSIN」が出たけど、買ってしまった・・・。