米大統領選、やはり、こじれた。結果は持ち越し。

米大統領選は東部時間3日午前1時(日本時間同日午後3時)、アラスカ州で投票を締め切り、全米での投票を終えた。CNNテレビは同5時15分過ぎまでに、共和党ブッシュ大統領(58)が、激戦州フロリダを含め28州で選挙人254人を獲得、民主党候補のケリー上院議員(60)が新たにウィスコンシン州を制し、激戦州ペンシルベニアを含む19州と首都ワシントンで、選挙人252人を獲得した、と伝えた。

 天王山といわれたフロリダを制したのはブッシュ。一方、ペンシルベニアはケリーがとった。そしてオハイオは…。暫定投票制度のために、すぐに結論が出せない。結局、これにアイオワニューメキシコの開票作業の停滞が加わり、3州の結論が出ていない。ブッシュ254人対ケリー252人のまま、決着がつかず。いずれにせよ、天下分け目のオハイオオハイオの選挙人20人のゆくえによって大統領を決まる。オハイオの開票済み分ではブッシュ優勢だが、暫定投票分が大きいだけに、すぐに結論を出せない。米国というのは、何だか進んでいるんだか、何だか、わからない。複雑怪奇なシステムのまま放置し、投票しやすい制度にしないのは(だいたい、投票日はウィークデイで、時給で働く労働者階級が投票に行くのはつらい)、移民や非白人の投票が上がることを嫌ってのことという説もある。まあ、混乱していることだけは確かだけど。でも、ブッシュ、任期があるんだなあ。ケリーは今ひとつ、大衆的人気が盛り上がらない。クリントンみたいなタイプ(明るいダメ男?)のほうが人気がありそう。クリントン型候補者だったら、一発でブッシュを粉砕していたんだろうけど。