NHK-BS2の
黒澤明シリーズ、今日は「天国と地獄」だった。
三船敏郎、貫禄あるなあ。
山崎努は当時はまだ駆け出しだったと思うけど、やっぱり若いときから上手いなあ。この映画、黒沢映画らしく、俳優陣が豪華。仲代達也は主役陣に匹敵する大きな役だが、
志村喬は出番は多いけど、ほとんど台詞はないし、
藤原鎌足、
東野英治郎、
清水将夫とか、ワンシーンという感じ。
木村功は若手刑事、
三橋達也は若手幹部というところだもんねえ。
麻薬中毒の女性の役で、
菅井きんが出ていた(若くて、最初はわからなかった)。でも、この映画の強みは脚本が緻密で面白いこと。
黒澤明は「映画は一にホン(脚本)」と言っていたというけど、その通りだなあ。それと、昔の俳優は風格があるなあ。映画を見ながら、リメイクするとしたら、仲代達也の役は
阿部寛あたりだろうな、と思っていたら、2007年に
テレビ朝日がリメイクしたドラマをつくったとき、実際、
阿部寛がやっていた。
山崎努の役は、
妻夫木聡。現代的と言えば、現代的だけど、これはちょっとタイプが違った。三船の役は、
佐藤浩市だった。
佐藤浩市は好きだけど、
三船敏郎的な俳優はやはりいないなあ。
【参考】
wikipedia:天国と地獄 (映画)