野口悠紀雄『超「超」整理法』

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

 「押出しファイリング」などでブームを呼んだ「超整理法」がデジタル時代に対応してバージョンアップ。Gmailを中心にしたクラウド型デジタルオフィスの提案。自分でも一部やっている方式であり、これは納得。目次で内容を見ると...

序論 『「超」整理法』を書き直す時がきた
第1部 デジタル・オフィスの作り方
 第1章 Gメール革命
 第2章 デジタル・オフィスはオンライン
 第3章 紙との共存
第2部 IT時代の知の技法
 第4章 検索を制するものは知を制す
 第5章 検索は知のスタイルを変える
 第6章 新しい時代におこえる知的作業の本質は何か?
 第7章 新しい知的生産技術
第3部 知の産業革命
 第8章 日本で知の産業革命が起きるか?

 こうして見ると、この10年で一番の知的生産革命はグーグルの登場によるものだということがわかる。大企業・大組織にはグーグルに対する警戒感もあり、なかなかフル活用ができていないことを筆者は指摘する。むしろ個人や小さな組織・チームのほうがグーグルを利用しやすい。スキャナーも安くなって、個人でも簡単に文書をPDF化できる時代になったし、確かに『「超」超整理法』を書き直す時だったのだったなあ。ただ、2008年の出版なので、iPhoneiPadは出てこない。あと数年したら、『超・超「超」整理法』が書かれることになるのかも。
 しかし、紙とデジタルという点から言うと、データのプリントアウト、メモのデジタル化(PDF化)など,どっちを見ても,紙はA4の時代。そうなると、超整理手帳に惹かれるなあ。来年の手帳は「ほぼ日手帳」にするつもりで既に買ってしまったが、付和雷同浮気者としては、超整理手帳もちょっと気になる。2011年版は、バーティカルタイプやA5タイプもあるし。
「超」整理手帳2011(黒) 「超」整理手帳2011 バーティカル(黒) 「超」整理手帳2011エレファントA5(黒)