国境未画定地域をめぐる対立が続くタイ、カンボジアが22日朝、交戦した。両軍によると、約3時間半の銃撃戦でタイ軍3人、カンボジア軍3人の兵士が死亡し、約20人が負傷した。2月に10人が死亡した4日連続の交戦後、インドネシアの仲介が暗礁に乗り上げる間に再び緊張が高まった。▼タイ軍によると、午前6時半ごろ、タイが領有を主張する地域にカンボジア軍が駐屯しているのをパトロール中のタイ軍が発見。退去を求めると銃撃してきたという。一方カンボジアは、午前6時ごろタイ軍が大規模攻撃をしかけ、カンボジア領内に21キロ侵入したと主張している。
タイとカンボジアが再び、交戦。国境問題をめぐり、対立が激化している様子。しかし、なぜ、今なのだろう。背景がよくわからない。世界遺産でもある「プレアビヒア寺院(ウィキペディアでは「プレアヴィヒア寺院」)の領有権問題が重いのか。タイの現政権と対立するタクシン元首相が一時、カンボジアの経済顧問になっていたこともあったし、そのあたりも含めて複雑な因縁があるのだろうか。