米債務上限引き上げで政府、与野党が合意。でも、まだ議会での議決が残る

オバマ米大統領は31日、ホワイトハウスと民主、共和両党指導部が連邦政府の法定債務上限を引き上げ、デフォルト(債務不履行)を回避する代わりに、今後10年で約2兆5000億ドルの財政赤字を削減することで合意したと発表した。大統領は議員らに対し、「やるべきことをやり」、合意案を承認するよう呼び掛けた。

 米政府債務でデフォルトが出るかどうかの土壇場で、ホワイトハウスと民主・共和の与野党が債務上限引き上げで合意。ただ、まだ議会での議決が残っており、これが終わるまで、本当の終わりとは言えないとCNNでも言っている。民主党にしても共和党にしても、政府、与党、野党指導部の話をそのまま聞くような議員だけでもないだけに、最終的に決着するまで何が起きるかわからない怖さが残る。まあ、そう思われてしまうほど、米国の政治の信用が失われてしまったという話でもある。来年の大統領選挙が終わるまで、与野党、さらに、ティーパーティなどの保守派と穏健派の駆け引きが続くのだろう。今回のドタバタを通じて、米国のリーダーシップに大きな疑問符がついてしまったことは確かだなあ。
★米債務上限2.1兆ドル上げ オバマ大統領「不履行回避」:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/qxJeTY
★株価1万円台回復 米の発表受け NHKニュース => http://bit.ly/r7yzby