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ドヌーブの出演作を見ると、「シェルブールの雨傘」が1964年で、こちらが1965年で、このとき22歳。20世紀を代表する美人女優のひとりだが、若い頃から、かわいい、美しいといわれて、そこで収まるつもりはなかったのだなあ。出演作の選び方は野心的。このあたりがマーケティングと商業主義の鋳型にはめこまれるハリウッドの若手女優とは違う欧州の深みなんだなあ。
辞書を見ると、原題の「Repulsion」には「反発」という意味のほかに、「嫌悪」「反感」という言葉がある。映画を見た感じから言うと「嫌悪」というほうがぴったりくる。ただ、「pulsion」には「突進」「圧出」が意味ある。嫌悪から生まれる暴走を考えると、この「pulsion」の動的なイメージが生きる「反発」になるのかなあ、などとタイトルについて考えてしまった。