国共産党は28日の政治局会議で、前重慶市トップで4月に失脚した薄熙来氏を最も重い党籍剥奪処分にすると決めた。公職からも除名し、身柄を司法機関に送った。中国の国営新華社が同日伝えた。指導部刷新を前に、胡錦濤党総書記(国家主席)が薄氏を支持する党内保守派の影響力の抑えこみを図った格好だ。新たな党総書記に習近平国家副主席を選ぶ党大会を11月8日に開くことも決めた。
中国の太子党(有力党幹部の子弟)の代表格として、次期政権を担う大物政治家と目されながら、妻は英国人ビジネスマンを殺害し、その事件を知った腹心の部下は身の危険を感じて米国領事館に逃げ込むといった大スキャンダルが発生し、失脚した薄熙来氏。その処分をめぐっては、中国政権内部で、胡錦濤主席などの団派(中国共産主義青年団出身者)と習近平氏・次期主席の太子党の間で暗闘があり、今回の反日暴動の過激化の背景にも両者の対立があるのではないかとの憶測も流れていたが、結局、巻き返しは成功せず、党籍剥奪・除名になるらしい。そして刑事罰も。
次期政権自体がどのような力関係になるのか。両者の暗闘が日中関係に影を落とすのか。まだまだわからないなあ。
★薄氏の収賄額、2億5000万円か=猶予付き死刑の可能性−時事ドットコム => http://bit.ly/Pzc0lF
★賄賂額2億4千万円超か 中国、薄氏受領と香港紙 - MSN産経ニュース => http://on-msn.com/S9btvG
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