野田佳彦首相は1日午後、首相官邸で記者会見し、同日発足する第3次改造内閣の閣僚名簿を発表した。民主党の城島光力前国会対策委員長を財務相、前原誠司前政調会長を国家戦略・経済財政相に起用。金融相に中塚一宏内閣府副大臣、郵政民営化担当相に連立を組む国民新党の下地幹郎幹事長を充てる。総務相に民主党の樽床伸二前幹事長代行、文部科学相に田中真紀子元外相が就任。藤村修官房長官、岡田克也副総理、玄葉光一郎外相、森本敏防衛相、枝野幸男経済産業相、平野達男復興相ら8閣僚は留任する。
野田首相の第3次改造内閣が発足。本当に田中真紀子氏が入閣したのだ...。文部科学相かあ。官僚はパニックだろうなあ。前原氏は、国家戦略・経済財政相。本人はそう言われることを嫌うが、「言うだけ番長」とも評される前原さん。「国家戦略」とか「経済財政」とか名前はすごいのだけど、どこまで権限があるのかどうか、わからない、このポストは合っているような感じも...。一方、財務大臣(昔の大蔵大臣)というと、かつては首相候補の大物政治家か財政・金融のエキスパートがつくポストみたいな感じがあったけど、最近は、素人というか、野田首相が自分で見て、あとは財務官僚がやるんで、誰でもいいや、みたいな感じになってきた。まあ、財務官僚としては、やりやすいのだろうなあ。
★閣僚名簿:野田第3次改造内閣がきょう発足 顔ぶれは? - Yahoo!みんなの政治 => http://bit.ly/V4uIXO
で、名簿を眺めた後で、自民党の石破幹事長のこんなコメントを読むと、何となく、うなづいてしまう...
田中真紀子元外相の文部科学相起用に関しても「(田中氏は)外相の時、非常に省内が混乱した事実がある。文科省が一致して行政にまい進できる体制を築けるかどうか大きな懸念がある」と指摘。「唯一評価するとすれば外相、防衛相が留任したことだ」と述べた。
そうだなあ。玄葉外相、森本防衛相を残したことは外交と安全保障政策の継続性を考えると、評価できるところ。同じく留任の岡田副総理にしても、行政改革・社会保障と税の一体改革の重要性から考えると、そういうことなんだろう。でも、あとはなあ。18人中10人が変わっても、変わった感じがしてこないなあ。むしろ、早く総選挙があったほうがいいんじゃないかという気分にさせる布陣ともいえそうな気がしてくる。
しかし、十年一昔。5年前に安倍首相がどのように辞任したのかも忘れてしまったように、田中外相がどのように更迭されたかも大方の人は忘れてしまっているんだろうなあ。指輪を買いに行かされたとか何とかで話題になった秘書官の人は今、どこにいるのかと思ったら、外務省の欧州局長をされているようだった。10年たっているからなあ。どんな気持ちで、この閣僚名簿を見ているのだろう。それとも、あれから10年、田中大臣も一回り大きな人になっているのだろうか。二人はいまは笑って話し合える仲なのかな。
★ウィキペディア「田中眞紀子/外務大臣として」を見ると - Wikipedia => http://bit.ly/V4xH2C
★外務省: 幹部名簿 => http://bit.ly/V4BEUP
★文科相内定の田中真紀子氏に「腹くくるしかない」とキャリア官僚 - MSN産経ニュース => http://on-msn.com/Qh6LYL
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