広島高裁、前回総選挙に「無効」判決。戦後初めてとか。

去年12月の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があったことについて、広島高等裁判所は、一部の選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡しました。国政選挙を無効とする判決が言い渡されたのは戦後初めてです。

 今回の「1票の格差」訴訟、「違憲」は当然として、「無効」判決が出るかどうかが注目されていたが、ついに広島高裁が広島1区、2区について「無効」判決を出したのだとか。で、国政選挙の無効判決は戦後初めて、という。で、いつあったかというと、ウィキペディアでは...
鹿児島2区選挙無効事件 - Wikipedia
 昭和17年(1942年)の総選挙・鹿児島2区について、昭和20年(1945年)3月に大法院(最高裁)が無効判決を出しているのだな。昭和20年3月といえば、戦争中なのに、気骨のある裁判官がいたのだなあ。当時はまさに命がけだったろうに。司法の最後の意地だったのだろうか。
 ともあれ、これで国会も少しはまじめに選挙制度改革に取り組むのだろうか。で、この判決、当然、最高裁に上告されるのだろうが、最終的判断はどうなるのだろう。

気骨の判決―東條英機と闘った裁判官 (新潮新書)

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