ベトナム戦争で思い起こす映画というと...

 ベトナム戦争は、テレビカメラが初めて戦場に入った戦争ともいわれています。そのため、多くのイメージ(映像、動画)が直接、茶の間に流れました。サウンドで言えば、ヘリコプターの回転翼の音でしょうか。政治的、社会的、倫理的にも大きな問題を投げかけた戦争でしたから、数多くの映画作家ベトナム戦争の映画をとりあげました。
 そんな中でまず思い浮かべるものといえば...

 フランシス・コッポラが圧倒的なイメージとサウンドの嵐で、ベトナム戦争を描いています。
 現実にベトナム戦争に兵士として従軍した監督が描いたのは... 戦争は善も悪も誠実さも卑劣さも飲み込む。そして善も悪も死んでいった人々とに対するレクイエムのような映画でした。オリバー・ストーンは「7月4日に生まれて」「天と地」など、このほかにもベトナム戦争をテーマにした映画を撮っていますが、やはり「プラトーン」が最高傑作です。
 ロビン・ウィリアムスの代表作といえる、こちらも舞台はベトナム...
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 米国の善意の空回りといったらいいんでしょうか。ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」が印象的です。
 ベトナム戦争から時代がたち、癒やしに重点を置いたものとしては...
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 賛否両論ある映画ですが、米国の片田舎からアジアの片隅の戦争に駆り出された庶民の悲劇を描いたものとしては... ドキュメンタリーの傑作として知られているのは... そして、マクナマラ国防長官の回想... 一方、ガチガチの戦意高揚映画がこの戦争でもつくられていたんだというのが...
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 ジョン・ウェイン、愛国映画が好きなんですね。実際に戦時の軍隊経験はないみたいですが...。ただ、こちらは「硫黄島の砂」のような古典になりませんでした。ベトナム戦争に従軍した兵士の回想録を読んでいたら、ジョン・ウェインの「硫黄島の砂」を見て、海兵隊に憧れて入隊したという話に出会ったことがあります。しかし、ベトナムのジャングルでの戦争は違ったと...。映画の影響力、怖いです...。
 このほか、スタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」もありますが、あの映画に出てくるサイゴンなどのベトナムの風景は、もうひとつしっくり来ず(実際にベトナムに行ってからはなおさら)、キューブリックの頭のなかのベトナムという感じがします(新兵訓練の前半とか、すごいですが)。また、朝鮮戦争とか、他の舞台を選びながら、そこで語ろうとしているテーマはベトナム戦争などというものも1960-70年代の映画には散見されます。直接、描くと、政治的になってしまうんで、暗喩としてのベトナムだったのですね。
 ともあれ、ベトナム戦争をテーマにした映画は多々あります。
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