リビア、前司法書記(法相)が暫定政府樹立の動き。

リビアのクリナ紙電子版は26日、カダフィ政権による反政府デモ弾圧に反対して辞任したアブドルジャリル前司法書記(法相)が、同国東部で暫定政府の樹立に着手したと伝えた。外交筋によると、今回の騒乱による死者は約2000人に上るとみられるが、アブドルジャリル氏はクリナ紙に対し、その責任は最高指導者カダフィ大佐のみにあると明言。大佐の出身部族であるカダドゥファ族の責任は問わない考えを示し、カダフィ政権からの離反を促した。

 東部を制圧した反政府派が暫定政府樹立の動き。カダフィ大佐が政権の座を降りないようだと、本格的に内戦となっていくのだろう。反政府派は反政府派で、この勢力に一本化できるのかが問題になっていくのかもしれない。カダフィ大佐カダフィ大佐で分断を狙うのだろうし。ただ、海外からの支援が得られないところがカダフィ陣営の弱みだろう。やはり時間の問題という感じがする。カダフィ大佐の往生際が悪いほど、血が流れる。そんなことは本人は、お構いなしなのだろうが。

正戦と内戦 カール・シュミットの国際秩序思想

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