東電の電力使用制限が前倒し解除されるらしい。電力の世界はよくわからない...

政府は30日、今夏の電力需給対策として、東京電力東北電力の管内にある大規模工場などに義務付けている電力使用制限を前倒しで解除すると発表した。東電管内については当初予定の9月22日を約2週間繰り上げて9日で終了する。電力需要が供給を大幅に上回る可能性が少なくなったため、まず強制力のある電力使用制限を解除して企業の生産活動への影響を緩和する。10日以降は家庭や小口需要家も含めて、一律15%の節電を求めていく方針だ。

 一時期、猛暑がやわらぎ、酷暑の夏が続かなかったこともあるのだろうが、懸念されていた電力危機はとりあえず回避された様子。企業の省エネの効果が大きかったのだろうし、家庭の節電も進んだのだろう。しかし、それでも頭の片隅に残る疑問は、電力需給予測は本当に正確だったのか、政治的な味付けがあったのか。現実に夏が終わってみると、後者ではないかと思えてきてしまう。大変だ、大変だ、だから原発を、という思惑が加味されているので花kと...。冬にも「大変だ」キャンペーンが始まるのだろうが、電力料金の引き上げが重なれば、電力消費はさらに減るかもしれない。で、その消費減による収益悪化の負担まで値上げで埋めようなどという不埒なことを電力会社は考えるのだろうか。原発事故、計画停電、電力不足、料金引き上げ申請と続くと、電力会社に対する不信感が消えない。
 一方、いままで電気をむやみに使いすぎていたことを気づかせてくれた意味では、今度の事故の意味は大きいのかもしれない。自分の家でも、電力の使い方を気をつけるだけで、2割、3割と電力消費量が減っていたりする。無駄遣いしていたことも確かなのだなあ。でも、もう一度、無駄遣いに戻ろうとは思わないし(毎日、これだけ電力問題のニュースが流れていると、気が抜けることもない)、一時は検討したオール電化も頭の中から消えた。供給リスクがあるのに、オール電化キャンペーとか、よく言うよなあ、と今だと思う。オール電化したいならば、原発を、とか、言ってくれれば、最初から結論は決まっていたのに...。311を境にライフスタイルも変わっていくなあ。

ドキュメント東京電力 福島原発誕生の内幕 (文春文庫)

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