日本は核弾頭1000発分以上の分離プルトニウムを保有しているのか

 知っている人は知っているんだろうが、記事の一部に目が引きつけられた。

THIS remote north-eastern coastal village in Aomori prefecture would delight a North Korean or Iranian spy. Not because of the rolling countryside, but the uranium-enrichment facility, the plant undergoing testing to make nuclear fuel by reprocessing spent uranium and plutonium, and the stash of a good part of Japan's stockpiles of more than nine tonnes of separated plutonium -- enough, experts say, to make more than 1,000 nuclear warheads.

 六ケ所村再処理工場のレポートに絡んで、日本は分離したプルトニウム9トンを保有していて、専門家によると、これは核弾頭1000発分に相当すると...。内閣府の資料を見ると、六ケ所村だけにということではなく、再処理施設、燃料加工施設、原子炉施設等合計で、9295キロと書いてある。要するに9トンか...。記事は、日本は核武装戦略を放棄し、原発も2030年代には撤廃すると言っているのに...という話につながっていくのだが、それとは別に1000発の核弾頭分のプルトニウムかあ。原発維持派の主張の裏側には、エネルギー問題だけでなく、日本に核武装のオプションを残しておきたいという意思も見え隠れするなあ。
 このところの新党騒動で、石原慎太郎さんの新党と橋下徹さんの「維新の会」、渡辺さんの「みんなの党」が第3極連合を形成できるのか、というのが話題になっているが、石原さんの原発政策の底流には、核武装問題があったりはしないのだろうか。そうであるとすると、簡単には折り合えないと思うんだけど、そこは政治だから、選挙のために折り合ってしまったりするのだろうか。
 それにしても、核弾頭1000発以上かあ...。
★我が国のプルトニウム管理状況 - 内閣府原子力政策担当室 => http://bit.ly/SUrqnC

核大国化する日本 平和利用と核武装論 (平凡社新書)

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