「特捜部Q 檻の中の女」

 捜査中に自らのミスで同僚刑事を死傷させた殺人課のはみ出し者刑事が新設された未解決事件の整理を扱う部署に飛ばされる。相棒は署内で冷遇され、ようやく捜査の仕事を得たムスリム系(Amazonの書籍紹介を読んでたらシリア系)。このはみ出し者ふたりが難事件を解決していくというデンマークの人気シリーズの映画化。小説よりも映画のほうを先に知ったのだが、人気シリーズだけあって面白かった。北欧系のミステリーらしく、暗さがつきまとうのだが、面白い。怖いけど、面白い。昨今、反中東移民ムードがある中で、相棒がムスリム系というのも現代らしい。
 北欧には、かつてはペール・ヴァールー、マイ・シューヴァルの「マルティン・ベック」シリーズ、スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズがあったが、ユッシ・エーズラ・オールスンの「特捜部Q」シリーズも面白そう。前の2作はスウェーデン、「特捜部Q」はデンマークだけど。
特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

刑事マルティン・ベック  笑う警官 (角川文庫)

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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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