クリストファー・ノーランは「ダンケルク」を撮っているのだ

 テレビは面白くないし、といって、本を読む気も、映画を見る気もせず、何となくYouTubeを眺めていたら、こんな予告編が…

 「ダンケルク」。監督は何とクリストファー・ノーラン。この映画、映画ファンだと既に知っている人は知っていたのだろうが、わたしゃ初めて知った。第2次大戦初期、ドイツの電撃戦で英仏連合軍がフランスの大西洋岸、ダンケルクに追い詰めれ、英国へ向けて決死の撤収作戦が展開された、その史実の映画化。ただ、ノーランといえば、ミステリアスでSF的な作品が多かっただけに、戦争映画を撮るとは意外。どんな映画になるのだろう。単なる悲劇だったり、ヒーローものにはしないだろうし、Brexitで、英国が欧州大陸との関係を見直そうという時代に作ろうと思った意味が何かあるのだろうか。
 で、「ダンケルク」。もう一つの当事国、フランスでは既に映画化されている。

 ジャン・ポール・ベルモント、カトリーヌ・スパーク主演、アンリ・ベルヌイユ監督で、タイトルはまさに「ダンケルク」。こちらはフランス映画らしく、ヒーローは出てこず、負け戦を淡々と描く悲劇・悲恋の映画だった。英国兵も出て来るが、中心はフランス兵で、フランスから見たダンケルク。英国兵に視点を移したとき、ノーランはどんな映画を作るのだろう。
ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・スパーク主演の戦争映画「ダンケルク」 - 昭和の映画のチラシとエトセトラ

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