BBCによると、19世紀のフランスの大工、ジョアキム・マルタンが城の床板に書き残した日記が発見されて、話題になっているという。そこには宗教生活を含め、村の日常が記録されているそうなのだが、そのなかには、こんな話も...
最も衝撃的な内容は赤ん坊殺しについだ。ジョアキムは明らかに12年間、この事件を忘れられずにいた。
「1868年の真夜中、馬小屋の扉の前を通りかかると、うめき声が聞こえた。旧友の愛人で、出産の真っ最中だった」
日記によると、この女性は6人の子どもを生み、そのうち4人を馬小屋に埋めた。ジョアキムは赤ん坊を殺したのは母親ではなく、父親で自分の旧友のベンジャミンだとはっきり書いている。
村は表面上、静かに見えても、いろいろな秘密があったのだ。1868年といえば、日本は大政奉還で、慶応から明治に移り変わった年。日本が参加したパリ万博が、その前年の1867年。このとき幕臣として渡仏していた渋沢栄一がまだパリにいた時期の話かもしれない。その頃、フランスの農村では、不倫に殺人...、様々な出来事が起きていたのだ。
この日記、「ジョアキムの床板」と題され、フランスでは出版されたとのこと。
日本でも、どこかの出版社が翻訳して出すだろうか。ちょっと読んでみたい気もする。そういえば、こんな秘密の日記もあったなあ。
ピープス氏の秘められた日記――17世紀イギリス紳士の生活 (岩波新書 黄版 206)
- 作者: 臼田昭
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日本の場合、解説も加えた、こんな新書のほうがわかりやすくていいのかもしれない。