予定通り、福田総裁が誕生

自民党は23日、福田康夫官房長官(71)を第22代総裁に選出した。同日投開票した総裁選で福田氏は全体の62.6%を占める330票を獲得して勝利した。麻生太郎幹事長(67)も197票(得票率37.4%)と善戦した。福田氏は25日に国会の首相指名選挙で第91代の首相に指名され、同日中にも新内閣を発足させる。参院与野党の勢力が逆転するなかで、インド洋での自衛隊による給油活動の継続問題や都市と地方の格差是正などの課題を抱えた船出となる。

 総裁選は予定通り、福田総裁。麻生氏にもそれなりに票が入り、自民党的には予定調和のように決着したが、今後が大変なことに変わりはない。経済環境も、外交環境も厳しい。国会環境はさらに厳しい。これまでは自民党という内海の中で温かく見守られてきた福田氏も、これからは外海に乗り出す。敵対的論戦の圧力の中でも、飄々としていられるのか、これからが真価が問われるところ。