2009-02-10

キヤノンの大規模工場建設プロジェクトに絡む脱税事件で、東京地検特捜部は１０日、脱税工作の中心とされる大分市の内装工事会社「ライトブラック」（ＬＢ）社長の大賀規久容疑者（６５）ら７人を法人税法違反容疑で逮捕した。大賀社長は、隠し所得の疑いがある約３０億円の大半を原資にキヤノン株などを購入していた。キヤノン株の購入について同社長は、キヤノンの御手洗冨士夫会長から勧められたと国税当局の調査などで説明していたという。

　以前からスキャンダルとして、くすぶっていたキヤノンの大分工場建設をめぐる脱税事件で、キーといわれていた人物が逮捕される。このまま捜査がどこまで行くのか。キヤノンの会長（経団連会長でもあるけど）も関係する全国規模（経団連ならば世界規模か）の大スキャンダルなのか、地方のスキャンダルなのか、結局はオカネの行方次第かしら。なぜキヤノン株かと、「大半」以外のオカネがどこに行ったのか、ということなんだろうか。

荒木経惟の写真術 (フォト・リーヴル (05))

作者: 荒木経惟,八角聡仁
出版社/メーカー: フォトプラネット
発売日: 1998/12
メディア: 単行本
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　荒木経惟の写真術を笠井爾示、ホンマタカシ、ニック・ワプリントンという3人のカメラマンが荒木の写真集を題材に聞く。面白かった。人物が特にそうだけど、被写体との関係によって、どのカメラか、シャッター音は？、レンズは？、フィルムのサイズや感度は？、モノクロかカラーかなど、何を選択し、どのくらいの距離で撮るのか、ということが作品に影響してくる。どれを選ぶかがカメラマンの腕ともなる。「小道具は神が用意する？」「映画からの影響と引用」「写真はカメラとレンズの選びで決まる」「フィルムの感度と写真家の感度」「4×5は写真のスタンダード」「遠景と中景の間を狙う」「街を撮るには不自由なカメラがいい」「フレーミングよりも臨場感が大切」「シャッター音の官能性」「『カメラでっかち』になるな」「被写体がカメラを選ぶ」「写真の特徴は『せっかち』」「半歩下がった距離感の秘密」「不完全な光で未完成の写真を撮る」「『本当の自分』を出してはいけない」「天の恵みに臆せずシャッターを切れ」「物語は後から付いてくる」などなど、具体的な作品とその撮影話を通して、アラーキーの写真論が語られる。
　例えば、モノクロとカラーの違いは何か

笠井　こういうふうにカラーとモノクロを混ぜるときには、実際にここでモノクロ、ここでカラーというのはどいうふうに変わるんですか。
荒木　そうだねえ。言葉っぽいっとか、文学っぽいように感じさせるときにはやっぱりモノクロだな。例えばカラーだと表で、モノクロだと裏、その表と裏を両方混ぜて見せるって感じ。陽気と陰気とかさ。それと、見る人にちょっと時間を持たせたいっていうときにモノクロにするんだよ。モノクロにはそういう時間をかけて見させる効果があるじゃない。モノクロームはやっぱり写真の元祖だからね。神秘感みたいなのが写真のコトなんだから。カラーはそういうミステリアスなところがなくて、テレビの感じなんだよ。モノクロ写真が一番インテリジェントなところで、それを塗り絵にしたのがテレビ。テレビでモノクロをやってもつまらない。

やぶしらず雑記録

東京地検、キヤノン大分建設をめぐる脱税でキーパーソンを逮捕

荒木経惟著、八角聡仁編「荒木経惟の写真術」

昨年の今日は･･･