カダフィ大佐の最期の言葉は「なんだなんだ、どうなっているんだ」だった?

ロイター通信などによりますと、カダフィ大佐は、出身地の中部シルトで第2地区と呼ばれる地域にある建物に支持者とともに立てこもって、国民評議会の部隊に対する抵抗を続けてきました。しかし20日午前8時半ごろ、車で西に向かって逃走を試みたところ、NATO軍の航空機による空爆を受けたということです。その後、カダフィ大佐は車を捨てて逃げましたが、正午ごろ、直径が1メートルほどの排水管の中に隠れていたところを国民評議会の兵士に発見され、拘束されました。兵士によりますと、排水管から引き出されたときカダフィ大佐は黄金色の銃を持っており、「なんだなんだ、どうなっているんだ」と口走っていたということです。

 黄金の銃を持つ男、カダフィ大佐の最期の言葉、「撃つな」と報じているメディアもあったが、「なんだなんだ、どうなっているんだ」と言っていたというほうがぴったりするような感じがする。本人としては何が何だかわからなかったのだろうなあ。テレビニュースを見ると、拘束されたときは、頭から血を流していたが、まだ生きていた。国民評議会派の兵士というか、群衆に取り囲まれて険悪な雰囲気のまま姿が見えなくなり、その後、銃声が聞こえた。群衆の中には、カダフィ大佐の黄金の銃を自慢気に見せびらかしている青年の姿も映っていた。しかし、結局のところ、カダフィ大佐を追い詰めたのは、NATO軍だった。NATOの戦闘機がカダフィ大佐の車列を見つけて空爆して足止めし、国民評議会軍に止めを刺させた形。トリポリの陥落にしてもNATOの攻撃によるところが大きいし、結局、欧米が力で叩き潰したようにも見える。
 でも、ここから、どんな国をつくるのかは、リビア国民に委ねられるのだな。で、イスラム勢ではエジプトと同じようにトルコが影響力を持つのだろうか。でも、エジプト、リビアチュニジアにトルコが勢力を広げてくると、なんだか、オスマン帝国の復活のような...。バルカン半島ギリシャもトルコが飲み込んで行ったりして。歴史は繰り返す?
★<カダフィ大佐>「撃つな」 独裁者、故郷に散る 90分攻防の末毎日新聞) - Yahoo!ニュース => http://bit.ly/qiVnXQ