バイエルン、強し。CL第1戦、バルセロナを4−0で圧勝

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は23日、ドイツのミュンヘンで準決勝第1戦の1試合が行われ、前回準優勝のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がホームで、2季ぶり制覇を目指すバルセロナ(スペイン)に4-0で先勝した。

 今季のバイエルン・ミュンヘンはとんでもなく強い。ハインケス監督最後のシーズンであることも影響しているのだろうか。既に史上最速でブンデスリーガの優勝を決め、ドイツ・カップ(DFBポカール)も決勝にコマを進めている。そして、欧州チャンピオンズリーグバルセロナを相手に、どうなるかと思ったら、4−0と圧倒。バルセロナの最終ラインは高さに弱いといわれきたが、その弱点を突かれ、先制点を許す結果となっていた。
 バルセロナとしては、アウェーゴールを1点もあげられなかったことが痛いなあ。決勝トーナメント1回戦で、第1戦を2−0とACミランに完敗しながら、本拠地、カンプ・ノウで4−0と大逆転したバルセロナだが、4点差はさすがに厳しいだろうなあ。ともあれ、アウェーゴールはひとつも許せない。ホームでのバルセロナは強いから、追い上げるだろうが、それにしても、どこまで追い上げられるか。楽しみでもあるなあ。
 これで常識的には、バイエルンが昨季に続き、決勝戦に進出しそうだし、今季は、ブンデス、ドイツ・カップ、チャンピオンズリーグの3冠となって、ハインケス監督が有終の美を飾るなどという出来過ぎたドラマになるんだろうか。
メッシ完封、バイエルンが4ー0で先勝 - Goal.com
サッカー=バイエルンがウォルフスブルクに大勝、ドイツ杯決勝へ | スポーツ | Reuters
サッカー=バイエルン、史上最速のブンデスリーガ優勝 | スポーツ | Reuters

世界一観客の集まるサッカーリーグ ブンデスリーガ事情通読本

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遠藤誉『チャイナ・ギャップ−−噛み合わない日中の歯車』

チャイナ・ギャップ 噛み合わない日中の歯車

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チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男  チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち 『チャイナ・ナイン』『チャイナ・ジャッジ』に次ぐ遠藤誉氏の「チャイナ」シリーズ3部作の最終巻。前2冊同様、これも面白かった。『ナイン』では、中国の意思決定の構造、『ジャッジ』では、薄熙来事件を中心とした改革開放政策のなかでの腐敗の構造が描かれたが、本作では日中関係反日の構造について迫る。ルーズベルト蒋介石のカイロ密約から説き起こし、尖閣列島をめぐる問題、ソ連崩壊後の中国の海洋進出、海軍・空軍強化、そして、自らの出自を消すことに端を発した江沢民反日強硬政策を論じる。日中関係を考える上で参考になる情報が多々ある。加えて、日中ともに、格差問題を抱え、国内の閉塞状況が対外強硬論が盛り上がる風潮を生んでいることを改めて感じる。最悪の事態があるとすれば、両国の対外強硬論がエスカレートしていく悪循環に入った時だろう。既に、その領域に足を踏み入れているのかもしれない。
 日中関係の修復というのは、双方の国内事情に加え、米国の対中戦略も絡み、なかなか厄介な話であることも改めて知る。そうしたなかでも安倍首相に期待がかかるのは、第1次政権時代に現実的な対応で、小泉首相時代に悪化した日中関係を改善した実績があるから。これは中国側もそう思っているフシがあるという。米国でも、共産党政権時代のソ連との関係改善・緊張緩和を進めたのは、ニクソンとかレーガンとか保守強硬派とみられていた人たちの現実的な対応だった。どこの国でも、右の人のほうが右の強硬論を抑制しやすいというところもあるのだろうなあ。安倍首相も、立ち位置としては右であっても、現実的な外交を続けると、日中・日韓関係などアジア外交の修復と再構築ができるんだろうけど。
 欧米系のメディアは政権発足当初、安倍内閣のアキレス腱は、超保守的な閣僚が多いことと論じているところがあった。確かに経済では好スタートを切ったが、早くも靖国神社への閣僚参拝やら、首相の奉納やらで、韓国の外相が訪日を中止している。おもねる必要はないが、もっと政治的に行動する必要があるんだろうなあ。ここは曖昧戦術なんだろうけど、国内の保守派と、どう折り合いをつけるかとか、中国は中国で国内事情からの反日教育はやめられないようだし、難儀な話が多いけど、感情ではなく、戦略をもって政治的に対処しないとなあ、とか、読んでいるうちに、そんなことも考えさせる1冊でした。
 目次で内容を見ますと...

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