the fog of war
フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 2009/08/05
- メディア: DVD
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音楽:フィリップ・グラス
ケネディ、ジョンソン政権時代の国防長官、ロバート・マクナマラが自らの半生を語る「私の履歴書」的ドキュメンタリー映画。
ベトナム戦争の意思決定過程だけではなく、東京大空襲*1、フォード自動車のマーケティング経営*2、キューバ危機の内幕が語られる。実際の会議、電話、通信の録音テープが使われており、その会話が生々しい。戦争の霧の中で、キューバ危機が核戦争寸前で回避されたのも、トンキン湾事件による北爆の開始にしても、戦争も平和も紙一重という感じがする。東京大空襲の指揮官、ルメイは「戦争に負けたら、俺たちは戦争犯罪人だ」と言っていたという。英雄か、戦争犯罪人か、倫理も霧の中にある。
マクナマラは「ベスト・アンド・ブライテスト」のひとりで、神童として知られていたが、このインタビューでも、大学の学費や初任給の金額をしっかり覚えていたり、細かな数字を鮮明に覚えているのを見ると、アタマのいい人なんだなあ、と改めて思う。
マイケル・ムーアの「華氏911」のようなエンターテイメント性はなく、淡々と語られていくが、現実はもっと混沌として複雑なものと、考えさせられる。
邦題は「フォッグ・オブ・ウォー;マクナマラ元国防長官の告白」
原題は、The Fog of War:Eleven Lessons from the Life of Robert S. McNamara*3
ロバート・マクナマラの人生から得た11の教訓。その教訓とは…
米国の「the fog of war」オフィシャルサイト
http://www.sonyclassics.com/fogofwar/
映画データベース;IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0317910/