楽天の野球は本当に新しいの?

プロ野球への新規参入を目指すIT関連企業「楽天」(三木谷浩史社長=39)が、監督候補に巨人前監督の原辰徳氏(46)アテネ五輪で全日本代表のヘッドコーチを務めた中畑清氏(50)らをリストアップしていることが24日、明らかになった。

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男 中畑、原…。全然、新しい野球じゃないじゃん。「楽天野球団」という球団名も古色蒼然としているが、昔ながらのスター主義で監督、選手を集めるんじゃ、いままでの野球と変わりない。どうせ、新しい球団をつくるのならば、マイケル・ルイスが「マネー・ボール」で徹底レポートしたオークランド・アスレチックスみたいに「金融工学」ならぬ「野球工学」とでも呼べるような新しい理論とデータ解析で、ローコスト・ハイリターンの野球革命をやるぐらいの気概が欲しいけど。楽天は一応、IT系であるわけだし、カネではなくて、アタマで(電脳で)、旧態依然たるチームに勝って欲しいんだけどなあ。
 今年もアメリカン・リーグ西地区で首位を走っているのは、イチローのいるシアトル・マリナーズではなくて、オークランド・アスレチックス!。ニューヨーク・ヤンキーズよりも遙かに少ない予算で、この実績をあげているチームを参考にして、野球革命をやって欲しい。カネをかけて強くするんじゃあ、巨人と変わらないし、本当にそれで投資効率は高いの?
 そこまで考えての、中畑、原だったら、いいですけど、単純に、スター選手を集めるのが集客の近道じゃあ…。ニッポンは変わらないなあ。
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