ワシントンポストが、イラク戦死者全員の墓碑銘

 米ワシントンポスト紙のウェブサイト(washingtonpost.com)に、米軍のイラク戦死者全員の墓碑銘(「Faces of the Fallen」)が掲載されている。写真があるものととないものがあるが、氏名、年齢、出身地、所属部隊、戦死状況が戦死日順に掲載されている。11月11日現在で、戦闘以外の事故も含めて戦死者は1166人。戦死者は数字ではない。ひとりひとりには名前がある。そうしたことを絶えず訴えかけるのに、サイトというメディアは適している。新聞は特集ではできても、毎日、常設するスペースはない。加えて、新聞は1日で消えていくが、こちらは残る。データベースでもあるから、氏名からも、所属軍(陸、海、空軍、海兵隊)からも検索できる。インターネットのメディアとしての特性を利用した企画でもある。しかし、これだけの人が死んでいるのか。イラクにも同じようなサイトが必要なのかもしれない。
 http://www.washingtonpost.com/wp-srv/world/iraq/casualties/facesofthefallen.htm