大河ドラマ「新選組!」最終回

 香取慎吾近藤勇ができるのか、とか、三谷幸喜大河ドラマが書けるのか、とか、いわれていたけど、軽妙にして重厚。歴史を無視しているようで、忠実と。見応えがあった。出演陣の若手俳優たちが、役そのままに成長していった感じがする。その意味でも面白かった。太閤記的な成長・成功ストーリーよりも、時代に殉じていく崩壊劇のほうが今の時代に合っているのかもしれない。ともあれ、珍しく毎週見ていた。しかし、うちの親の世代は全く見ていないようだから、この感覚も世代差があるのかもしれない。それと、日曜日の夜に近藤・香取を見た、その余韻も醒めやらぬ月曜夜にカツケン・香取を見るというのもシュールな体験だった。
 しかし、新選組が時代の流れの中で内部崩壊していくように、薩摩も最後には「翔ぶが如く」内部崩壊して、西郷も、大久保も呑み込んでいってしまう。それが時代なのだろうか。考えてみれば、新選組永倉新八も、斎藤一も20世紀まで生きたわけで、西郷隆盛大久保利通よりも長生きしたわけだ。
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 この「taiga」サイト、いつまで新選組なのだろう。このサイトも充実していて、面白かった。