TBS、現業部門を別会社化かあ

TBSが昨年、アナウンサーや報道記者を含む全社員の約7割にあたる約820人を子会社に出向させる仰天リストラ人事を断行していたことが21日、分かった。人件費削減の一環とされ、今春の新入社員44人も全員が子会社採用となった。退職者にも企業年金制の廃止を通告し、民事訴訟に持ち込まれそうな事態となっている。年間視聴率も、32年ぶりにテレビ朝日に追いつかれた、かつての「民放の雄」に一体、何が起きているのか。

 アナウンサーや記者を子会社に移す−−つまり、現業部門を本体から切り離したワケね。テレビ事業は放送コンテンツを流すプラットホームを提供するビジネス。コンテンツは内製、サードパーティ、どっちでもかまわないと考えると、これはこれで理にかなったものかもしれない。でも、そうすると、社内・社外競争条件は一体。競争力のないアナウンサー、記者の給料は下がってしまうというのも、理にかなった話ということになってしまう。そういうわけね。