投機か、インフレか、原油先物最高値

18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物の終値は、前日に比べ0.32ドル高い1バレル56.72ドルで、終値としての高値を更新した。

 このところ原油相場が沸騰している。ファンドが買いの主体らしいが、マネーゲームなのか、はたまた実体経済か。中国などBRICsを中心とした世界経済の拡大があるだけに、何となく実需ともいえそうだし、一方では、実需拡大を見込んで、ヘッジファンドなどが投機的に動いている感じもする。まあ、最高値の水準がどうかは別にして、実需が増えていることも確かだから、石油を原料とした化学製品の値上がりも始まるのだろうか。そう思った人が、こっちも先物買いをしていたりしているのだろうか。