グッバイ、レーニン!

グッバイ、レーニン! [DVD]

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 ベルリンの壁崩壊、東西統一という激動のドイツを個人の視点から描く。ベルリンの壁崩壊ももう15年以上前のことだから、東西対立を実感として知らない世代も増えてきた。その世代には、この感覚はわからないかも。ただ、家族愛、夫婦愛は不変だから、そこで共感は得られるかもしれない。この映画も東ドイツの崩壊をコミカルに描くが、根底にあるのは夫婦愛であり、家族愛。しかし、20世紀は激動の時代だったと思う。二度の世界大戦に、革命と崩壊の連続−−個人はそのなかに否応なく巻き込まれていく。そう考えると、1945年以降、保育器の中に入ったような感じで、戦争からも革命からも守られた国というのは特異な環境なのだろうか。そこにはドラマは生まれにくい?