子供の映像記録は残らない?

 紙の写真と文字の時代は良かった。退色するとか、いろいろ言われても、それでも残る。文字ならば世紀を超えるし、写真だって江戸時代、明治時代のものが残っている。しかし、最近のように規格がどんどん変わっていくと、特に映像系は保存が難しい。というか、保存しておいても、再生できるかどうかがわからない。
 8ミリ映画だって、ダブル8とシングル8があったが、映写機など、もう家にはないから、自分の子供の頃の動画映像は見ることが出ない。ビデオ化できるのだが、これだって専門業者に頼むことになるから、時間とカネがかかる。ビデオとなると、さらに複雑で、ベータマックスには手を出さなかったが、VHS、VHS-C、8ミリビデオ、デジタルビデオ(DV)のメディアが家の中にはある。VHS-Cはアダプターを使えば、VHSにかけられるが、8ミリビデオなんて、どうしよう。早く何かにダビングした方がいいんだろうけど。しかし、そのダビングする先にしても、DVD-Rか、DVD-RAMか。この行く末だって、わからない。
 時代は進歩しているようだけど、結局、残るのはアルバムに貼った写真であって、動画系は、再生する手段がなくなってしまうのかもしれない。はかないなあ。それとも、メディアそのものには拘泥せず、映像データをMPEG化しておけば、何となるのだろうか。保存メディアにこだわる時代ではなくなるのだろうか。