米国の保守系ブログ対“リベラル”メディア

　英米のメディアは、ウォーターゲート報道を「古き良き時代」と懐かしんでいる風がある。ブッシュ政権のメディアに対する圧力は「911」もあってニクソン政権を超えるし、メディア操作の技術も進んでいる。さらに大手メディアへの対抗勢力として新興保守系テレビやブログなどの“言論”の新興勢力が援軍として加わる。大手の新聞やテレビは、かつて自分たちが「メディアの王様」だった時代をウォーターゲート報道で思い出している。あの調査報道がもはや難しいかもしれないというのは何も米国のメディアだけの論調ではなく、冷静さと知性で知られる英エコノミスト誌にしても以下のようなことを書いている。

　George Bush has done more to expand the powers of the executive than any president since Nixon (both Dich Cheney and Donald Rumsfeld were scarred by working in the emasculated Ford White House). His administration has also found ways-local TV stations, Fox News, the blogosphere- to get its message across to the public that bypass the "liberal" national media establishment that looks back on Watergate as its finest hour.
What Deep Throat did, The Economist June 4th 2005

　日本の状況も次第に似たようなものになってくるのだろうか。まだ他人事みたいな感じだけれど。