桜の花の咲く頃に

 フジテレビは良質なドキュメンタリー番組をつくっている。これも大変、評価の高い番組で、確かに、その通りなのだが、ちょっと微妙な後味が残る。ある種の“楽園”を創造している印象が残る。彼らに過大な夢と期待を負わせているような…。被写体となること、取材されることで、かえって彼らの人生を変えてしまってはいないか、とか、余計な心配をしてしまう。あまりにも理想的にみえてしまうからかもしれない。現実もそうなのだろうが、何となく微妙な後味なのだ。ドキュメンタリーの難しさなのかもしれない。
 http://www.fujitv.co.jp/ichioshi05/050422sakukoro/index2.html