日銀が、ついに量的金融緩和政策の解除

日銀は9日の政策委員会・金融政策決定会合で、2001年3月に導入した量的金融緩和政策を解除すると決め、即日実施した。消費者物価が先行きマイナスにならないと判断した。5年ぶりに市場金利を活用する通常の金融政策に戻すが、ゼロ金利政策は当面維持する。解除後に市場の動揺を防ぐ市場安定化策では、政策委員が考える物価安定の目安として、前年比「0―2％程度」のプラスと明示。こうした水準への物価安定を視野に政策を運営する枠組みを打ち出した。

　格差社会や下流社会が問題になりつつも、経済は戦後最長の景気拡大へ向けて進んでいる。バブルの芽も見える中で、「平成バブル景気」のような悪夢のような終焉を迎えないように、と思っているのかどうか、金融政策は転換。ここからが舵取りの腕が問われるところだなあ。