プロデューサーズ

プロデューサーズ [DVD] ネイサン・レイン、マシュー・ブロドリック主演の大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。原作は、メル・ブルックスのコメディ映画で、ブルックス自身、大とりで登場する。最初は、50年代のミュージカルの再演という感じで、いま、なぜ、という感じもしたのだが、Political Correctness (PC) を揶揄するようなギリギリの危ないネタばかり(メル・ブルックス自身が昔から、そういう人ではあったが…)。最後には「amazon.com」まで飛び出すし、これはやはり21世紀の産物。ネタは濃いし、あまりの濃さに引いてしまう人もいるだろうが、楽しいエンターテイメントだった。ブロードウェイで大ヒットしたのもわかる。エンドロールが流れて終わってから、アンコールのようにおまけがあり、エンドタイトルが出ると、すぐに席を立ってしまう人は損をする。
 しかし、あちらの俳優は、この人が思うような人が歌って踊れて、芸達者が揃っている。ネイサン・レインが芸達者なのは知っていたが、マシュー・ブロドリックも歌って踊るし、ユマ・サーマンもゴージャスな北欧系ブロンド美人を演じていた。ユマ・サーマンも踊る。キル・ビルのようなアクションだけではなかったのだ。「デスパレートな妻たち」で、ストーカーみたいな薬剤師を演じていたロジャー・バートがゲイの演出家助手を怪演。監督・振付は、スーザン・ストローマン。いま一番売れっ子のブロードウェイ・ミュージカルの演出家。それもわかる。サービス精神が旺盛。「シカゴ」より数段楽しめた。
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